耕養庵は 西依成斎展を 応援します |
近世日本書道史へ新しい風
成斎の現認遺墨を
一挙大公開平成13年、10月6〜20日
福井県立若狭図書学習センター
西依成斎と小浜藩
小浜藩に藩校ができたのは、
安永三年(一七七四)藩主が
第九代酒井忠貫侯の時でした。
当時、崎門学(山崎闇斎の学派)の拠点であった
京都の望楠軒の、
第四代講主の西依墨山を、
初代教授として迎えたのが
藩校順造館の始まりです。
成斎は、その墨山の父で、
忠貫侯からも師として仰がれ
尊敬を受けていました。
晩年に光る奔放の墨跡西依成斎(一七〇二〜一七九七)は、
肥後(熊本県)玉名に生まれ、
京都の望楠軒で若林強斎に崎門学を学びました。
「平安人物志」の儒者の部に出てくる程の学者ですが、
立派な書もたくさん残しています。
その書は、骨のある強いさびた趣があって、
変奇な姿をしているので「古けい勤奇骨」と評されたり、
変奇な姿は自然な動きの中から生み出されたとして
「自如」と評されたりしています。
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美しい若狭を守り伝えたい・・・・・・