1. 会員募集の趣意 |
小浜城は、
南北両川に、多田川、江古川の合流する三角州、
旧下竹原村の海辺に、
1600年(慶長5)、徳川家康から関ヶ原合戦の功績により、
若狭一国8万5千石を与えられた藩主京極高次によって
築城が開始されました。
その後、1634年(寛永11)藩主になった
時の老中酒井忠勝によって引き継がれ、
1645年(正保2)本丸及び天守、多門櫓など、
まさに「砂上の楼閣」ともいえる小浜城が40余年を要して完成し竣工致しました。
しかしながら、若狭のシンボルであった小浜城は、
廃藩置県にかかる諸工事の最中、
天守閣を残してことごとく焼失、
ほどなく天守閣も廃棄されてしまい、
現在は本丸と天守台の石垣を城北として残すのみとなっています。
私たちは、今から400年前に築城された小浜城が、
若狭小浜のシンボルとして、
領民の血と汗の努力と英知を尽くして230余年間、
その偉容を誇ったことに思いを致し、
この郷土の先人達に深い尊敬の誠をもって、
小浜城址に再び天守閣を復元し、
そのなかに関係史料を収録し市民の方々をはじめ広く世の人々に
歴史遺産の保存と活用をアピールしていきたいと痛感する次第であります。
2.寄付金のお願い |
小浜城復元事業は、現在、
福井県指定文化財の史跡として指定された県民共有の貴重な文化財を、
さらに国民の共有の財産として国史跡指定をめざすなかで環境整備を実現し、
そのなかで天守閣の復元を検討していきたいと考えています。
城郭の復元も、歴史を後世に正しく伝えるため、
史実に忠実な復元をめざしています。
完成すれば、高さ18m余の木造の天守閣が復元されることとなります。
小浜城は、築城の際の設計図をはじめ古絵図や鳥鰍図など15点、
明治時代に取られた写真数点など多数の資料に恵まれ、
往時の姿を正確に復元できる日本でも数少ない城だと言われています。
いま、福井県立若狭歴史民俗資料館では、
開館15周年を記念して45分の1の外観模型を作成し、
ロビーに展示し気運の醸成に役立ててくれています。
いま、小浜城周辺をとりまく国道162号改良工事や
南川河川改良工事が計画されているなか、
まずは威鳳堂々とそびえる小浜城天守閣だけでも、
かつての雄姿をそのままに、
小浜市の新し一いシンボルとしてその姿を現すために、
復元市民の会に参加し、
併せて復元のための寄付金を納入していただきたいと念願するものであります。
3.講演会の開催 |
「世界遺産をめざす」講演会の開催
主催者 小浜城復元市民の会
開催期日 | 16年11月14日(日) 午後2時〜4時 |
講師 | 早稲田大学教授 吉村作治先生 |
演題 | 人類が遺してきた世界遺産 |
会場 | 文化会館大ホール |
入場料 | 1人500円 |
小浜城復元を応援します !
美しい若狭を守り伝えたい・・・・