熊川宿物語(其の四)
◇熊川宿の四季◇
春
前川の水面がやさしい日差しを浴びて輝きます。
宿場館前の桜が咲いて、山々は溢れんばかりの新緑に包まれます。
五月三日、白石神社の祭礼が行われ、
四十年ぶりに復活した「熊川の山車」が繰り出します。
夏
木漏れ陽の下、蝉時雨が心地よく聞こえます。
涼を呼ぶ前川には芋車が廻り、子どもたちは前川に手足をつけて遊びます。
盆踊りでは、厳かでゆったりとした「てっせん踊り」が八十年ぶりに蘇りました。
秋
街道脇のコスモスが揺れ、金木犀のほのかな香りが漂います。
歴史的な町並みを舞台に「熊川いっぷく時代村」が賑やかに開催されます。
松木神社のモミジが鮮やかに色づいて熊川宿の秋は深まります。
冬
町並みが雪景色に変わり、普段の熊川宿とはひと味違った情景が広がります。
日差しが覗くと人々は一斉に雪のけをします。
絵 武藤永二郎氏 | 前川 | 絵 武藤永二郎氏 |
やわらかな日差しに雪解け水が輝く頃、
春の訪れを感じさせ季節は巡ります。
熊川 在住 松見正幸
http://www4.ocn.ne.jp/~skd/
若狭町 上中 鯖街道 熊川宿物語
〜物語でお菓子を〜
新 若狭町章 | 熊川宿せんべい 10枚袋 | 熊川宿せんべい |
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