耕養庵蒼島短歌 平成二十二年二月分 入選作品
元旦の朝から吹雪晴れては降り今年は虎の目動きはげしく
奥本 守
寸 評
今年は歳旦から吹雪いたり晴れたり何度かくり返すお天気でした。
寅年の干支を取って変わりのはげしい天気のことを、虎の目とかけて言った所が
作者のユニークな発想です
扇形を崩さず空を旋回す枯野の上を小鳥は群れて
古谷 擴子
寸 評
いい所を見られましたね。小さな鳥たちが集まり大きな物の形を作って大空を飛ぶ
全く身をまもる知恵ですね。想像するだに、お伽話の様です。
不思議な光景を現実に捉えうまく詠めました。
師の本に引きある朱線氣になりて理解をせむと幾たびも読む
杉崎 康代
寸 評
お師匠に借りた本。歌の本でしょうか。朱線を引いてある所は、誰しもが気になりますね。
理解をしようと幾たびも読んでいる作者の姿が彷彿と読者に伝わって来ます。
今回もたくさんのご応募ありがとうございます。
耕養庵では引き続き皆様の素敵な作品を募集しております。
美しい若狭を守り伝えたい・・・・・・