「蜘蛛の浜」にたつ小浜城
(小浜市立図書館 提供)
小浜城は、慶長六年(一六〇一)に
京極高次により
築城が開始された近世城郭で、
酒井忠勝の入部後の
天守閣・櫓などの造営により完成しました。
その間、実に約四〇年の歳月を費やしています。
小浜城の特徴として
第一に挙げられるのが
水を有効に使った防御形態をとっているところです。
河口部の立地により、
外堀に河川を利用するとともに、
西に小浜湾を望む要害とみずきしています。
このような構造の城郭を「水城」といいます。
築城当初の城郭は、
舟入りと称する堀が、
外堀から本丸近くまで通じており、
その性格をよく示しています。
完成した小浜城は、
本丸を中心にその周囲に二の丸(居住区)、
三の丸(米倉等)、北の丸(武具役所等)、
西の丸(数寄屋・宝蔵等)を配していました。
建造物としては、本丸西南に三重の天守を配し、
櫓二十五、多門五、を数えます。
その全体規模は、外堀部分で
東酉一五七間、南北百三十間となります。
小浜市教育委員会 下仲隆浩
美しい若狭を守り伝えたい・・・・・・