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耕養庵蒼島短歌 平成二十三年四月分 入選作品




漁船(りょうせん)()(えが)きつつ(あみ)()若狭(わかさ)(うみ)海老(えび)解禁(かいきん)

   小浜市飯盛  谷口 正枝


寸評

長かった冬も去り、小浜の海にもいさざ漁の解禁、そして海老漁の解禁と若狭に春の扉は海にあり。 
海老漁の解禁を言って春の到来を喜んでいる歌です。網を引く様子など想像され力強い明るさがあります。


日赤(にっせき)(しろ)きエプロン()つけたと畦道(あぜみち)()けて義援(ぎえん)(きん)くるる

小浜市荒木  古谷 擴子 


寸評

日赤の白いエプロンを掛けて義援金を集めに廻っていた作者を見つけ
畦道をかけて義援金を入れてくれた人、この度の東北の震災で日本人は一つ心になりました。
募金された人の心が読者に伝わります。




福島(ふくしま)放射能(ほうしゃのう)もれに(ちか)づけず(とも)新車(しんしゃ)()()りし(まま)

小浜市東勢  杉崎 康代  


寸評

東北地方の地震と津波追いうつ様に原発炉の爆発に放射能もれ
何とお見舞を言ったらよいか、お気の毒という外ありませんね。
作者は友人の新車の置き去りを言って放射能による被害甚大を訴えています。






今回もたくさんのご応募ありがとうございます。
耕養庵では引き続き皆様の素敵な作品を募集しております。


美しい若狭を守り伝えたい・・・・・・