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アマモが揺れる海


                   
 近年小浜の海は、護岸工事の影響などで、
美しい海のイメージに程遠い場所が見られるようになった。


 小浜水産高校ダイビングクラブの生徒たちが、
小浜の海を自分たちの手で美しくしようと立ち上がった。
それに賛同した市民も参加、アマモサポーターズが設立された。



ダイビングクラブの生徒、先生達は、
アマモが海の浄化に大きな役割を果たすことを知り、
育苗、植え付け、播種シート敷設と、若い行動力で取り組んだ。



 発芽率を高める地道な研究は、
全国水産海洋系高等学校生徒研究発表会の
最優秀賞の栄誉に輝いた。


 先日アマモサポーターズの事務局から
「アマモがよく見える」と電話があった。

すぐに見に行くと、明るい光の射し込む海中にアマモが静かに揺れていた。
信じられないほど透明な海だった。





きれいな海を願う多くの人の願いが早くも形になった。
魚が群れ遊ぶアマモの繁茂する海も夢ではないと思った。



   厳冬にアマモに賭けて潜る子ら   



                                   若狭読書会会員 白石恵子









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